スタイリオネスト駒場東大前におけるRA制度を中心としたコミュニティデザイン 上半期振り返りレポート

RA_スタイリオネスト駒場東大前

2022年4月、学生寮「スタイリオネスト駒場東大前」がオープンしました。

スタイリオネスト駒場東大前のコンセプトは「ともに暮らし、ともに学ぶ。」安心して住まえることだけではなく、ともに学び合う仲間との出会いや、そこから得られる学びや気づきなどが学生生活には欠かせません。そのようなコミュニティ運営を、LEGIKAが「ネストメンター」として関わっています。

直営寮「チェルシーハウス国分寺」の運営を通して得られた知見を踏まえ、スタイリオネスト駒場東大前のコミュニティを寮生のみなさんと一緒にデザインしていきます。

オープンしてから半年が過ぎましたので、ここまでの活動や様子を振り返ってみたいと思います。

 

スタイリオネスト駒場東大前 新入寮生との顔合わせ

4月。スタイリオネスト駒場東大前では86名の寮生を一期生として迎えました。これから一緒にコミュニティをつくっていく仲間たちとの顔合わせとして、ウェルカムパーティーを実施しました。コロナ禍の影響でオンライン形式となりましたが、約30名の寮生が参加しました。

このウェルカムパーティーは、寮生同士の交流促進という目的はもちろんのこと、コミュニティに対する全体の目線合わせも同じくらい重要な内容として位置付けています。

そのため、前半部分は、寮生全体で共通認識を持っておきたい事柄に関するガイダンスを行いました。ゴミの分別方法や生活音に関する配慮など、快適で安全な共同生活を送るための約束事を確認します。

当たり前のことのようですが、共同生活はちょっとした気配りが本当に本当に大切です。

 

 

そして後半からは、寮生同士の交流を楽しみました。

それぞれ自室からオンライン参加していることを生かして、自室にある雑貨を3つ使って自己紹介をします。最近買ったお気に入りのステーショナリー、地元の友達とおそろいのハンカチ、今読んでいる本などなど……みなさんの個性が透けて見える自己紹介でした。

オンラインならではの自己紹介ワーク。印象とモノが結びつくので、記憶に残りやすいのもポイントです。

 

ここで仲良くなった寮生と一緒に食事をつくったり、ちょっとした情報交換をしたり…そんなやりとりが生まれることを願っています。

 

RAによる食事会イベント企画

授業も始まり、それぞれが多忙な日々を過ごした5~6月。

夏の試験期間を目前に、気分転換と近況報告のため、RAが食事会イベントを開いてくれました。

RAとは?
RESIDENT ASSISTANT(レジデントアシスタント)の略。コミュニティ運営に関わる寮生メンバーのことを指し、イベント企画や、運営者と寮生の橋渡しなどを行います。

 

今回はみんなでピザを食べながら、授業の話やサークルのこと、それぞれの地元のことなどを話しました。参加した寮生の感想を紹介します。

「4月はよくしゃべっていたけど、サークルや勉強が忙しくなって話す時間が減ってしまった人たちとも久しぶりに話すことができたのは良かったです! 」

「それぞれの大学生活について聞くのは楽しかった」

「男子ばっかりだったので、もっと女子も気軽に参加できるような企画もしていけたらなーと思いました!」

RAに当日の様子の写真を撮るようリクエストしていたのですが、「しゃべることに夢中で撮りそびれてしまって…」とのこと。それだけ充実していたなら何よりです!

 

駒場の街を歩きながら

夏休みも終えて落ち着いた10月末。スタイリオネスト駒場東大前では初の野外イベントとなる、ウォークラリーを開催しました。

実は春のウェルカムパーティーでウォークラリーを実施予定だったのですが、新型コロナ対策の観点からお蔵入りし……。感染者数も落ち着いた頃合いでやっと実施することができました。

 

ウォークラリーは、2チームに分かれて対戦形式で行いました。ルールはシンプルで、指定されたスポットで写真を撮ったらポイント獲得。より多くのポイントを集めたチームが勝ちというものです。

一方は効率を重視して多くのポイントを獲得したチーム、かたやもう一方はひとつひとつのポイントで写真を撮って少しのんびりしたチームと、それぞれのペースでウォークラリーを楽しんだようです。

勝ったチームには賞品としてインスタント食品の詰め合わせがプレゼントされました。

負けてしまったチームも、ゆっくり散策するうちにとっておきスポットを見つけたようです。

イベントにもいろいろな形式がありますが、たまには外に出て体を動かすのも気持ち良いですよね。

 

RAが考えるスタイリオネスト駒場東大前のこれから

この半年を振り返ってRAたちはこのコミュニティをどんなまなざしで見つめていたのでしょうか。RA3名にお話を聞いてみました。

  • 「おかえり」が聞こえる場所にしていきたい。まだ顔と名前が一致していない相手への挨拶は少し緊張感があるので、気軽に声を掛け合える空気感をつくっていきたい。
  • 今後は運動会など、みんなで楽しめるイベントをやっていきたい。
  • もっと交流を増やしていきたいので、コロナの状況は意識しつつも、ごはん会を月1回くらいのペースでやっていきたい。
  • 寮生は東大生が多いので、東大の話に偏ることがないように、学校関係なく入れるいろんな話題をつくっていきたい
スタイリオネスト駒場東大前 初代RAの3人。コミュニティ運営における頼もしい仲間です。

 

ネストメンターが考えるスタイリオネスト駒場東大前のこれから

初年度の最初の半年ということもあり、まずは楽しみながらお互いを知るためのイベントを中心に企画してきました。下半期からは、そろそろコミュニティ内の関係性をより掘り下げていく頃合いでしょうか。

具体的には、外部からゲストをお呼びし、ゲストの専門領域に触れながら興味関心ベースでの寮生の交流を充実させていければと考えています。

 

……実はすでに11月にゲストトークイベントを実施しました。

少人数制ゼミのような濃密な時間で、とても手ごたえを感じています。こちらのレポートも改めて発信予定ですので、楽しみにしていてくださいね。

 

LEGIKAへのお問い合わせ

LEGIKAではスタイリオネスト駒場東大前のような学生寮から、街や地域全体のコミュニティデザインを手掛けています。

住まいのコミュニティについてのご相談は、こちらからどうぞ。


Share on facebook
Facebook
Share on twitter
Twitter