鍋島雅治先生の訃報に接して

NEWVERY

トキワ荘プロジェクトの発展に貢献され、Graphium School(グラフィウム・スクール)にて教鞭を執られていたマンガ原作者の鍋島雅治先生が、昨年12月24日に逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

鍋島先生の訃報に接し、当会理事長の小崎文恵からのお悔やみの言葉を、以下の通りお伝えします。

 


当会理事長 小崎文恵よりお悔やみの言葉

 

鍋島先生のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。突然の訃報に接し、当会の職員一同、大きな悲しみに包まれております。職員・参加者・受講生を代表し、心からご冥福をお祈りいたします。

鍋島先生は、職員のみならず、マンガ家志望者の方々にとって、人生の道筋を明るく照らす存在でした。トキワ荘プロジェクトの草創期からご支援をいただいただけでなく、近年は、事業の変革に取り組むNEWVERYに対し、進むべき道を助言し、温かく指導していただく存在でもありました。

トキワ荘プロジェクトでは、優秀な成果を上げたマンガ家志望者を表彰する取り組みを毎年行っています。鍋島先生はそのプレゼンターとして、これからのマンガ家の功績を称え、エールを送り、プロとしての重厚な知見に基づく精緻なアドバイスをもって、彼ら彼女らの成長を力強く後押してきました。中には、取材の方法を鍋島先生から指導され、プロとしての足がかりをつかんだ方もいます。決して偉ぶらず、同じ目線の高さで語りかけてくる鍋島先生のお言葉に、勇気づけられたマンガ家志望者は数知れません。

最後に鍋島先生とお会いしたのは、逝去される4日前のことでした。鍋島先生は、NEWVERYの運営する講座「Graphium School」に登壇され、体調に不安のある様子は微塵も無く、精力的に指導をされていました。その授業内容は、取材手法と創作アイデアを生み出す手法を、先生流のノートの使い方を通じて学び、Twitterマンガに描き下ろす形で実践してみるというものです。鍋島先生は、亡くなる直前まで、ご自身が積み重ねてきたノウハウを惜しげも無く提供し、SNSを活用するなどの先進的な教育手法を実践し、マンガ家志望者の成長に尽くされていました。鍋島先生の熱心なご指導風景が、最後のお姿となってしまったとは今も信じられません。

NEWVERYは、昭和的なマンガ家育成モデルであった従来のトキワ荘プロジェクトの枠を取り払おうとしています。そしてまさに今、コミュニティでの学びを武器として、表現の革新を生む取り組みを進めていたところです。鍋島先生にプロジェクトの未来を見ていただきたかっただけに、鍋島先生との別れが唐突に訪れたことは大変残念でなりません。

鍋島先生は最後の講義でこうもおしゃっていました。
「絵が描けなくても、セリフだけでもいいから世の中に発表していくべきだ。発表をし続ければ、作品は確実に良くなっていく。」
NEWVERYは、鍋島先生の教えを精神に宿し、これからも果敢な挑戦を続け、恥じずに世に問い、問い続け、たゆまぬ成長と革新を続けて参ります。

素晴らしい作品を世に産み出し、マンガ家育成のために尽力された鍋島雅治先生の功績に深く敬意を表すると共に、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


特定非営利活動法人NEWVERY
理事長 小崎 文恵

 

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